【エニアグラム】個性に合わせて、ひとりひとりの最大限の可能性を引き出すことを可能とするエニアグラム1
みなさま、こんにちは。星加です。今日の記事では「エニアグラム」についてのご紹介したいと思います。
■ ひとそれぞれの個性に合わせた人材育成ができていますか?
「ひとりひとりが持っている能力を最大限に発揮し、互いに可能性を最大化する関係性がある組織を作る。」
先が見えないVUCA(ブーカ)時代と呼ばれる今、「こうすれば成功する」といった明確なものが減っていき、言われた通りに仕事をこなすだけでは、成果を出せない社会になってきました。変わりゆく状況に合わせて、ひとりひとりがリーダーシップを発揮することが求められています。
育成を担当する教育担当者や人事の方々にとって、どのような育成方法を導入すればよいか悩まれている方も多いのではないかと思います。スキルなど「やり方」を全員に対して教えるのではなく、ひとりひとりが持つ人間力そのものにアプローチし、個々に合わせた育成をする必要がでてきたからです。
その人の本質的な強みは何か。
今どのレベルにあるのか。
今つまずいている課題は何か。
そして今後どのように成長していくのか。
また、どういった関わり方をすれば、その人らしい能力が最大限に開発されるのか。
個々の個性や状態を把握し、育成を行っていくことが求められています。
■ 成長する方向を指し示す羅針盤となる、エニアグラム
私は企業研修、教育現場、個人向けワークショップの場において、人の可能性が最大化するキャリア開発に15年間携わってきました。
その中で、本来持っている可能性を発揮できない時のパターンをいくつか見てきました。
- 経験が足りない、チャレンジが足りないなど、といった、行動面の課題。
- 知恵、知識が足りない、何をどうすればよいのかわからない、といった、技術面の課題。
- 技術を学び、行動もしているが、それを振り返り、内省して、次に活かすことができない、といった、成長面での課題。
さまざまな要因が考えられ、それぞれ身につけていく必要があります。研修においても、それらを学習するプログラムをすでに導入されている方も多いのではないでしょうか。
ところが、これらを学んでも、現場において成長が促進されないことがあります。
それはなぜか。
そもそも目指す方向が間違っている。取り組むことが違っている可能性があるからです。
例えば、若い頃に所属していた部活動で、うさぎ跳びをさせられた経験がある方はいませんか。野球部なら何千本の素振り、ノックをした、という方もいるかもしれません。今ではその方法をむやみにやり続けると、鍛えないほうがよいところまで鍛えてしまう。バランスが悪くなる。不必要に関節等に負荷がかかり、故障する。むしろよい動きができなくなるなど、弊害が知られています。その後、アメリカ等で研究され日本に入ってきた科学的知見に基づいたトレーニングにより、昔よりも格段と身体能力が発揮されるようになってきたのはご存知のとおりです。
人材育成においても、心理学、脳科学の発展により、より科学的にアプローチすることが可能となってきました。何が得意であり、将来どのような可能性があるのか。持っている強みを伸ばすには、どこを鍛えるのか。そのためには、どのようにアプローチすると能力は最大限伸びるのか。
このように、人材育成においての羅針盤となるツールが、今回紹介するエニアグラムです。
エニアグラムを学ぶと、人それぞれが持つ可能性やそれを妨げる課題、成長する方向を、驚くほどの正確性を持って理解することができます。それにより、以下のことが得られます。
● 自己理解を深めることで、日々の業務における強みや課題を客観的に理解できるようになる。それにより、成長に向けて取り組むべきことが明確になる。
● 自己理解を深めることにより他者理解も進み、メンバーの可能性を伸ばす関わり方が明確になる。
● 相互理解が進むことで、組織内の「関係性の質」が改善され、結果「成果の質」が高まる。
「エニアグラム」に興味を持っていただけたら幸いです。
次の記事ではエニアグラムについて詳しくお伝えします。