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研修コラム

初めてのオンライン研修何から準備したらいいの?

H&innovation staff

 最近の研修は、オンラインで実施されることも大変増えております。
私たちも2020年は、実施した研修の半分以上がオンラインでした。

 今回は、初めてオンライン研修を実施する時に押さえておいてほしいポイントをお伝えします。


■ ツールを選ぶ前にすべきこと

 オンラインで研修を実施する場合、どのツール(zoomやGoogleMeetなど)を使用したらいいのか悩みますよね。ツールを選ぶ時に注意してほしいのが、ツールはあくまでもツールだということです。最近は、技術の進歩が早く、日々新しいものが出てきています。ひと昔前のビデオ通話とは比較にならないぐらい使いやすくなっています。その意味では、ツールそのものは、馴染んでいて使いやすい、使いにくいはあっても、研修で使う分には、どのツールもおおむね活用できます。

 一方で、研修の中身をみてみると、リアルの集合研修をそのまま実施していることがあります。確かにリアルの研修をそのまま実施しても、大きな差もなく研修の効果をあげられるものもあります。しかし、一方で、リアルとオンラインではやり方を変更、ないしは、工夫をしないとうまくいかないことがあります。

 例えば、ロールプレイングです。特に新入社員研修などで実施する名刺交換のロールプレイなどは、オンラインでは不可能です。それ以外にも、プレゼンテーションの実践も難しいかもしれません。オンラインでプレゼンを実施する場合、多くの場合に画面共有というのを行います。その場合、話してよりも資料に聞き手は注目します。リアルの場面では、スクリーンの横にプレゼンターが立ってプレゼンテーションを実施することが多いので、プレゼンターの立ち振る舞いという要素も重要になってきます。  このように、実際にオンラインで研修を実施する場合は、オンライン用に研修内容を調整する必要があります。もし、リアルの研修をそのまま実施しようとお考えであれば、効果を考えて研修内容を調整してください。

■ ツールの選定とポイント

 研修の内容を確認したら、ツールを検討しましょう。
 2021年2月現在で、研修実施によく使われるツールは次のようなものでしょうか。

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zoom

 オンライン研修では、もっとも使用されているツールではないでしょうか。まずは、無料(時間制限などあり)でも使えるので利用したことがない方も気軽に使ってみてはいかがでしょうか。

研修でzoomを利用する利点は、下記のようなものがあげられます。
(一部有料会員のみ使える機能があるかもしれません)

 1、WEBでも、PCにソフトをインストールしても、タブレットやスマホでも端末を選ばずに使用でき汎用性が高いです。

 2、ビデオ設定やマイク、スピーカー設定が細かくできる。

 3、ホスト(オンライン会議を仕切る人)、共同ホスト(ホストとほぼ同じ権限がある人)という役割が設定できるので、講師や事務局の方の権限と役割が明確。受講者は参加することのみに集中できる。

 4、画面共有しながら受講者のモニター画面も見られるので、講師は受講者の顔を確認しながら進行することができる。

 5、ブレイクアウトルームという、受講者ごとに別々のルームを立ち上げることができるので、研修のグループワークがやりやすい。また、このブレイクアウトルームを細かく設定できる。

 6、チャット機能や反応ボタンといった、参加者とのコミュニケーションが取りやすい工夫がある。

 zoomを使う時の注意点は、常に最新のバージョンを使うことです。セキュリティの問題や、使い勝手は日々変わっています。更新頻度も高いので、ホストになる方だけでも最新のバーションをインストールすると良いです。

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GoogleMeet

 Googleが提供するビデオ会議ツールです。こちらも1時間までの会議でしたら無料で使えますし、Googleのアカウントをもっていればすぐに使えます。

研修でGoogleMeetを使うメリットは、

 1、Googleのアカウントを持っていれば誰でもすぐに使える。
   Googleの設定に依存しているので、改めて細かい設定の必要がない。

 2、基本的にWEBブラウザで使うので、PCの機能に依存しない。
   スマホやタブレットは、専用のアプリで利用できる。

 3、画面は、受講者の並びや大きさをGoogleMeet側でお勧めの状態にして
   表示してくれるので、表示の仕方で迷わない。

 4、ブレイクアウトセッションも活用でき、移動が他のツールに比べて
   スムーズ(あくまでも弊社講師の体感レベルです)

 5、Googleのツールなので、他のGoogleのツールと連動している。
   特にJamBoard(いわゆるホワイトボード機能)は使いやすい。

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Microsoft Teams

 オンライン研修用というよりは、組織の共同作業用ツールです。最近では、もともとTeamsを使っているので、研修でもこれを使いたいとの声がありオンライン研修で使用するようになりました。ただ、オンライン研修で使用する場合、お客様のアカウントに使用許諾をいただき外部のメンバーとして参加するなど、研修で使う場合は、すこしだけハードルが高いかもしれません。

研修でMicrosoft Teamsを使うメリットは、

 1、Microsoft Teamsを利用していれば、研修だからといってあらためて何かを準備する必要がない。

 2、チャット機能が充実しており、研修の中でのグループワークが画面や音声をオフしていても活性化しやすい。

 3、ブレイクアウトルームも使えるようになったので、グループワークがやりやすくなった。

 4、実務で使用していることが多く、研修内容を実務で実践してもらう時に意識づけしやすい。


他にも様々なツールがありますが、まずは上記3つを比較検討してみましょう。

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