若手の研修効果を高める2つのキーワード
私が研修を実施する際に大切にしていることや評価していただくことを、
先日一本目のブログにて紹介いたしました。
今回は、なぜそれが可能となるのか、といった話をさせていただきます。
■ 心理的安全性とは
この表は、エイミー・C・エドモンドソン『恐れのない組織」から引用したものです。「心理的安全性」が確保されていない状態においては、人はどうしても「やらねばならない」「相手に合わせなくてはいけない」と、どこかで自分を押し殺して本来の能力が発揮されない状態になります。
また、失敗を恐れ、リスクがある新しいことへのチャレンジはせず、これまで実施してきたことを繰り返す傾向が出てきます。
これは研修だけでなく、組織においても起こることです。
■ 研修効果を高めるための、自発的にチャレンジし成長する状態とは
人が「誰かから言われ評価される」からではなく、「本人の内側からわきあがるエネルギーからチャレンジし、成長する状態」になるにはどうしたらよいのか。
そのためには2つの要素が重要となります。
● 心理的安全性が高いか
● 適切なハードルが設定されているか
心理的安全性が確保されて、はじめて本来の能力が発揮される状態となる。その上で、低すぎることがなく、高すぎることもない、適切なハードルを設定する。この環境づくりが研修においても、日々の組織における現場においても、学習、エンゲージメント、パフォーマンスに素晴らしい効果をもたらします。
まさに私が講師として研修においてしていることは、この「心理的安全性」と「ちょうどよいハードルの高さ」がある場を創ることです。
そうすることで、上司や人事、そして講師に言われたからではなく、受講生が自らチャレンジし、失敗や成功を体験することで成長していく。そして、その喜び、達成感を実感する。その経験こそが、研修終了後、現場に戻ってからの主体的な継続的学習、成長とつながるのです。